収益性から土地活用を考える
2020年11月19日 16時09分
広い土地があれば、大規模に太陽光発電システムを導入する方法もあります。
売電によって生まれてくる収入は大部分が利益になります。
大規模で運営できるならば、キャッシュフローも十分ですが、それも場所次第です。
例えば、土地代が安い都心部ではないところの土地を担保とするとします。
太陽光発電システムを導入できるほどの資金を調達できないと思います。
そこで、おすすめしたい仕組みがあります。融資の方法の一つで「動産担保融資(ABL)」です。
これならば、売電収入や太陽光発電システムの設備を担保にできます。
これを取り入れている地方銀行などの金融機関は積極的に融資してくれる傾向ですからチャレンジしてみる価値は十分にあります。
注意したいのは、「固定価格買い取り制度」による安定した収益が確保できる条件があることです。
太陽光発電が出はじめの頃とは違って、今は「固定価格買い取り制度」も、ジリ貧状態で先行きもどうなるかわかりません。
買い取り価格が増えていく可能性は低いです。個人ベースでの融資は難しいでしょう。
★☆★ 実現性の側面から土地活用を考える ★☆★
土地活用のスタートのしやすさです。土地活用としては、自己使用と売却がありますが、太陽光発電は少し趣が変わった活用方法です。
それは「貸さずに運用できる」方法である点です。
例えば、マンションやアパートの賃貸や駐車場の場合を考えてみましょう。
賃貸借による使用料・地代・家賃がベースになっています。借り手がいなければ、どうしようもないのです。
太陽光発電の場合は、都市部であっても山間部であっても成立します。自立性もメリットです。
低コストで土地活用をスタートするならば、駐車場が簡単ですし、土地を貸すならば借主と契約書を交わすだけです。
建物を建てる土地活用はどうでしょうか?借主を探すことと初期費用のコストが必要です。
ケースによっては用途制限もありますから、始めやすさの観点からは優秀だとは言えません。
最近はサービス付き高齢者住宅も注目されています。これもサービス事業者が必要になりますし、資金も大規模になります。
★☆★ まとめ ★☆★
■いかがでしたでしょうか?
今回は土地活用という面から太陽光発電と他の方法についてご紹介しました。
比較することによって、良い面や悪い面が見えてきたと思います。
ひとつの特性に注目すると、活用方法の優位性が違ってきます。
どういった土地活用でも、いろんな条件を全てクリアすることはありません。
人によればメリットを過大評価してしまうこともあります。デメリットを嫌がりリスクを取らない人もいます。
土地活用は長期的な取り組みになりますし、次世代にも受け継がれていく性格を持っています。
今、ベストな方法が将来も有効だとは断言できません。簡単に売買できませんから、しっかりと考えておくべきだと思います。